提案書作成でAIが得意なこと・苦手なこと
AI活用を成功させるには「何を任せて何を人がやるか」の線引きが重要です。
得意なこと
構成案の自動生成
ターゲット・課題・提案内容を伝えれば、スライドの構成案を数秒で複数パターン提示。
各スライドの本文ドラフト
構成に沿って、課題提示・解決策・ROI試算の文章を自動生成。ゼロから書く時間がなくなります。
競合比較表の下書き
自社と競合の比較軸を指示すれば、テーブル形式の比較表の下書きを生成。
苦手なこと
自社固有の実績・数字
導入企業数・売上改善率などは人が入力。AIが作る「もっともらしい数字」は危険。
顧客固有の課題の深い理解
ヒアリングで得た顧客の本音・社内事情はAIにはわからない。
ブランドデザインの完全再現
ロゴ・カラー・フォント指定はテンプレートとの組み合わせが必要。
AI提案書作成の4ステップ
提案書をAIで効率化する手順は4ステップです。営業資料と同様、準備工程(Step1)を飛ばさないことが成功の鍵です。
提案の前提条件を整理する
「誰に・何の課題を・どう解決するか」をメモにまとめます。この3点がAI活用の品質を決めます。ターゲット(業種・役職)、課題(顧客のヒアリング内容)、提案内容(サービス名・解決方法)、ゴール(契約・トライアル・次回商談)の4項目を先に整理してください。
構成をAIに設計させる
整理した前提条件をAIに渡し、構成案を3パターン生成。最適なものを選んでカスタマイズします。ポイントは「提案書の構成パターン」を事前に知っておくこと。AIの出力を評価する基準を持つことが重要です。
スライドごとに本文を生成する
1スライドずつ「読者・メッセージ・文字数」を指定してAIに生成させます。特にROI試算スライドは計算ロジックを人が指定し、AIに文章化させるアプローチが実用的です。
人の目でレビュー・修正する
数字の正確性・顧客固有の表現・全体のストーリー整合性を確認。レビュー時間は10〜15分を目安にしてください。AI生成の文章は一見もっともらしいため、見落としリスクがあります。
品質を担保する注意点4つ
AI生成の提案書で品質を落とさないための4つの注意点です。
自社データは手動入力
導入社数・売上・顧客名はAIが正確に生成できない。CRMや社内データベースから取得して手動で入力してください。
顧客固有の課題は人が書く
ヒアリングで得た顧客の本音はAIに伝えづらい。課題提示スライドは顧客の言葉をそのまま使って人が書くのが最善です。
競合情報は最新版を確認
AIの学習データには時差がある。比較表を作る場合は競合の公式サイトで最新価格・機能を確認してから反映。
機密情報の入力ルールを決める
顧客名・契約金額・未公開情報のAI入力は情報漏洩リスクあり。入力可能な情報の範囲をガイドラインで明文化。
AI活用の時短効果
提案書1本あたりの所要時間を従来手法とAI活用で比較します。
| 工程 | 従来 | AI活用 |
|---|---|---|
| 前提条件整理 | 20〜30分 | 10分 |
| 構成設計 | 30〜60分 | 5分 |
| 本文作成 | 90〜180分 | 20〜30分 |
| レビュー・修正 | — | 10〜15分 |
| 合計 | 2.5〜4.5時間 | 45〜60分 |
結果として約70〜80%の時間短縮が見込めます。月3本の提案書を作成するチームなら月間6〜10時間の工数削減です。
まとめ
提案書のAI効率化は4ステップ: 前提整理→構成設計→本文生成→レビュー。品質担保の4注意点(自社データ手動・顧客課題は人が書く・競合情報確認・機密ルール)を守れば、1本あたり約70〜80%の時短が可能です。
営業資料のAI活用も知りたい方は「営業資料をAIで自動生成する方法」もどうぞ。
この記事のポイント
- AIは構成案・本文ドラフト・比較表が得意。実績データ・顧客固有情報は人が担う
- 4ステップ: 前提整理→構成設計→本文生成→レビュー
- 約70〜80%の時短。月3本なら月間6〜10時間の工数削減
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